煌道のレッスンに通ってくださっている方に、その魅力などをインタビュー。今回は、食卓美学総論に2年通う小屋亮子さんにお話を伺いました。(以下敬称略)
-小屋さんはいつも着物でレッスンに参加されていますよね? ステキだなぁと思っていました。
小屋 普段はなかなか着物を着る機会がないので、このレッスンのときは着物で参加しようと決めています。
-レッスンの雰囲気にも合っていると思います。
小屋 ありがとうございます。月1回の私の楽しみでもあるので。
-小屋さんが食卓美学総論に通い始めたきっかけを教えてもらえますか?
小屋 30年くらい前、1度だけ三津子先生のテーブルコーディネートのレッスンに参加したことがありました。その時の三津子先生のパワーが印象的でずっと心に残っていました。エネルギッシュで、講義も理路整然としていて、納得がいく内容で、当時、お花の先生を目指していた私には、全てがお手本でした。また、これから大学に入って学ばれると聞いて、「え? 今から? 学ぶ?」と衝撃を受けました。このことがずっと頭の片隅にあり、私が50歳を過ぎてから大学院へ通う際の後押しになったと思っています。その後は、テレビのコメンテーターをされているのを画面越しに見る程度でした(笑)。ちょうど5〜6年前、福住にある六軒村エンロケンで信子先生とご縁があって繋がり、三津子先生と一緒にレッスンを始めると聞いて、ぜひ通ってみたいと思ったのがきっかけですね。三津子先生に再会できるのも楽しみでしたし、内容も興味深いものばかりでした。それと、信子先生の美味しい料理もいただけるならと…(笑)。
-通い始めて、日常生活で変わったこととかありますか?
小屋 信子先生と出会ってから発酵食品は取り入れるようになりました。信子先生の料理は普段の料理でも活用できるアイデアやヒントが多いので、真似できるところは活用しています。本当に手軽に取り入れられるのがいいですね。器の使い方や食卓の演出も、お客さまがいらっしゃるときはここで学んだことを活かしています。
-小屋さんにとって、食卓美学総論のレッスンはどんな時間ですか?
小屋 月1回の大切なお楽しみの時間。私にとって、このレッスンは癒やしの時間なの。毎回、何かしら新しい発見が必ずあるのも楽しいです。私もお花をずっとやってきたので、そこそこキレイに見せることはできると思うのですが、そこに三津子先生のお話とテクニックがプラスされることで、知識の幅が広がり、アレンジ力もついたと思います。ここでは単なるテーブルコーディネートレッスンではなく、生物学的根拠からや、歴史的背景、お作法などもしっかり教えてくれますし、それが理にかなっていることが分かるので、感動もするし、納得もいくのだと思います。
-2年通われて、これからどうしていきたいなど、考えていることはありますか?
小屋 とにかくこれからも自分が楽しみたいと思っています。私にとって、癒やしの時間なので。ただ、若い人たちにこのレッスンのことをもっと知ってもらいたいなと思います。レッスンに通ううちに、この素晴らしい日本の文化を次の世代の方たちにきちんと体感してもらい、継承していくことが大切だなと思って。
-なるほど。そうですね。
小屋 着物の着方、器の使い方など、正直格好悪いものが巷には溢れていますよね。基本を分かっていて崩すのは粋に見えますが、そうでないのは残念にしか見えません。TPOやマナー、その背景、土台になるものを知らないということは悲しいこと…。大人たちが若い人たちに伝えていかなければならないと思います。また、最近は動画ですべて見ることができるようになりましたが、五感を使わないと心に残らないと思うのです。煌道のレッスンは、実際に花や器を見て、触れて、食事を味わいます。特に器は手にしてみないと、その良さは伝わりにくいもの。こんなに器がたくさん揃っている教室はなかなかないので、若い人にはぜひ見て、触れてもらいたいと思います。季節ごとの食事や器、花の楽しみ方を体感してもらいたいですね。
-本当にそうですね。今日はありがとうございました。
小屋さんが受講されている食卓美学総論、次回は9月17日(金)10時30分~行われます。ご興味のある方はぜひお問い合わせを。
インタビュー・文/中村昭子